@今日は「リクルート」がテーマなんですが。
アパレル業界全般にいえることでしょうが、うちに入ってくる人達も洋服が好きな人ばかりなので、ある程度好きな仕事をして食べていけるという点では各々が「適職」だと思います。でもその適職の皆が集まってチームになったら、今度は世の中のお役に立つ「天職」にならなくちゃいけない。さらに、ビジネスとして正しい形で、利益を取っていくということもやはり大事です。

@その正しい形っていうのはどういう事ですか?
これはもう人間としてのやはり一番大事な善悪の判断ですね。損得云々よりも善悪の判断。これからの企業は、そういった点をもっともっと重要な事と認識しなくちゃいけないと思います。いきなりちょっと難しい話になるんだけど・・。でも、全てのスタッフがそういう部分の価値観を共有できるような会社にして行きたいですね。

@服にこだわるっていうのもレッセ・パッセの特徴ですね。
服にはこだわってますよ、それに関しては一貫してます。だって、僕らが何をやったら世の中のお役に立てるかって言ったら、それは絶対に、いい洋服を作って喜んで頂く事だと思いますから。世の中には色々な洋服があるし、人の好みも様々なので、僕らはその中のほんの一部なんだけれども・・・。それでもうちのお客様が、きれいになったり、可愛く見えたり、人に褒められたり、その日、一日一日が楽しかったりね。ほんの少しの幸せかもしれないけど、それを多くの人にもたらす事ができる仕事なんだと考えるとね。我々がやってることってやっぱりすごく幸せだと思います。

@確かにそうですね。ブランドが「レッセ・パッセ」一つっていうのもこだわりの証?
前にも言ったとおり、大事なことは「あなたのために」なんですよ。あなたも、こっちも、あっちも、じゃなくて、「あなたのために」なんです。その為に、うちの全社を挙げて、うちのブランドの総力を挙げて取り組んでいく。ここが大事なんだと思います。こっちもやって、あっちもやってっていうのは、うちの会社の体質にも、私の考え、性格にも合わないっていうことが、今まで色々やってみて、わかった部分でもあります。

@アパレル志望の学生さんにとってもわかりやすくて良いですね。どこのブランドに配属になるかわからないって事がない。
有り得ないです、全員レッセ・パッセに配属だから(笑)。レッセ・パッセが好きか嫌いか、それが全てですね。今後、ブランドを増やすとしても、レッセ・パッセのテイスト、DNAの入ったブランドしかやらないつもりですから。

@はい。でもレッセ・パッセも20年ですよね。変化の激しい業界だけに、多分調子のいい時ばかりじゃなかったと思うんですけど。調子の悪い時でも、別のブランドをって思われなかったんですか?
調子が悪いからとかいう理由では無いんだけれど、別なブランドを出してみたこともあるんですよ。ただ結局、調子が悪くなったからって何か別のことができますか?できないと思う。調子が悪い時は調子が悪いで、全てはわが責任にあり、ですよ。今までやってきた事が悪かったから、その結果という今日があるわけで。じゃぁ調子を良くするためには、今ここの時点で考えながら行動していくしかないと思います。自分が至らないからこういう結果になった。じゃ、自分が成長しなかったら、変わらなかったら、良くなる方向は無いですよね。その為に、努力するのは当然として、自分の至らなさを知る事も大事。至らないから、誰かに味方になって頂かなくちゃならない、誰かに助けてもらわなくちゃならない、そうすると人に対して、「申し訳ない」とか「ありがたい」って思えるでしょう。これが無い人とか、ブランドって成長できないと思います。

@なるほど
「ありがたいなぁ」 とか、「申し訳ないな」 とか、「おかげさまで」 とか・・・。
これが無いと成長できない。見事に!


@それは、いつぐらいからそういう実感が?若い時ってあんまりそういうのはないですよね。
ないない!(笑)。独立してからですよ。本当に色んな事があったし、自分一人でできるわけ無いんです。今この椅子に、社長だって言って座ってるけれども、私一人の力じゃなく、スタッフはもちろん、お取引先の方とか、皆さんのお力なんですよ。
@この間、ショップの方にもお話を聞かせて頂いたんですが、とてもしっかりしているんで驚きました。まだ24〜5歳くらいですよね。
そう!元気があってね。沢山集まるとにぎやかですよ〜(笑)。そこはやっぱり若い女の子だから。だけど彼女達に頑張って頂いてるから。実際にお客様に会ってですよ、洋服を売って頂いているから、僕らをはじめとして、ここの本社スタッフだって、生活ができるわけじゃないですか。

@素晴らしいですよね。
素晴らしいです。一点、一点、売っていかなくちゃならないんです、こと販売はね。それに具合悪くても、笑顔で行かなくちゃならない。僕らの場合はさ、こうやってても(だらけて座ってみせる)、差し支えないじゃないですか。まあ、そんな人は居ないけどね。でも、彼女達の場合は、そこへ来たらもう舞台でしょう。

@本当ですね。
感謝してますよ。もちろん本社のスタッフにだって感謝しています。ひとり一人全てが重要な役割を担っているわけですから。それにね。私、物づくりが大好きなんです。会社を作ったくらいだから、すごく物づくり好きなんですよ。でも、最近感じているのは、人が育つのが一番楽しいって事です。

@そうですか!
人が物を作ってくれた方が、私が実際に物を作ってるより楽しいですね、最近。そういう物づくりを通して、色々なものをスタッフみんなが学んでいくわけだし、セクションの違う他のスタッフとの共同作業を通して、お互いに成長していくわけでしょう。それを実感できるのが、すごく楽しいんですよ。それがとても幸せだと思いますね。私自身は。

@先程も、色んな職種の方達のお話を聞かせて頂いたんですが、みなさん各々の立場や役割の中で、リサーチしたりとか、試行錯誤したりとか色々やってるんですよね。そんな人達が、色んなところで関わっていってそれがお客様に届いて・・連係プレーですね。
それが形になって出来たのがうちの洋服だし、うちのお店だし。そういうことだと思います。そういう風に出来上がったものに対して、結果的にお客様にご支持を頂いているわけです。

@ふむふむ。会社説明会では社長自身は話されたりするんですか?
はい。今までは、ちょっと忙しくてできなかった時もありましたが、今度からは、時間の許す限り私がやりたいと思っています。そういう時間も積極的に作っていくつもりです。

@やっぱりトップが出てくるってのは、特別ですよね。
私自身、うちのお客さんやスタッフ、うちの洋服や会社も大好きなんですよ。だから、少しでも時間が合えば会いたいと思うし、話したいと思うし。ここ最近になって、すごくそう思いますよね。別に努力してるわけでも何でもないんですよ。好きだからですよ、ただ。

@最後にレッセ・パッセはこういう会社で、あなたをこういう態度で迎えたいと思います。というような、社長の本音、ストレートなリクルーターの方達に対するメッセージを頂ければ。
はい。まずね、人を成長させます。うちに入った人は育てます、私が責任を持って。そして、うちの会社で成長したい人に入って頂きたいです。そこですね。成長したい人に入って頂きたい!

@なるほど、自分自身が成長したいと思っている人に入って欲しい、と。
はい。

@もう、しっかり成長させましょう!みたいな感じですか?
そういう部分では、まだまだ創立した頃の「とうちゃん、かあちゃん」的な部分が残っているのかもしれませんね。最初は夫婦2人で始めましたから。そこから、少しづつスタッフが増えていって。80名ほどになった今でも、そういう一般的な会社にはないアットホームなところが残っています。親父は私なんですよ、 お母さんは専務。あと他にも沢山お兄さんとか、お姉さんがいて、大家族です!!

@ファミリーって感じがしますよね。
そうです。レッセ・パッセというファミリー。集まっている人が良くて、そこにファミリー的な絆があって。レッセ・パッセってそういう会社です。