注)このインタビューは2006年4月に行われたものです。今現在は所属・役職などが変わっているスタッフもおりますのでご了承下さい。尚、2008年版はただ今作成中です。
@デザイナーにとって一番の喜びみたいなのって、どんな時なんですか?
んー、街で着てる方を見た時ですね。

@それってやっぱり嬉しいですか?
嬉しいですね。

@「あっ!自分の企画した服を着て歩いてる!!」みたいな。
はい。言いたくなります(笑)

@そもそもデザイナーになりたいって思ったのはいつ頃?
元々ずっと前から・・小学校4年生の頃からデザイナーになりたかったんですよ。ちょうどその時、私が一番仲の良かった子が洋服屋さんの子で、それで影響されて。その頃から、漫画とかも読むようになって、矢沢あいさんの漫画に出てくる洋服とか影響受けましたね。

@そのデザイナーの卵がスクスク育って。
高校を卒業してフリーターとかもやってたんですけど、なんかこのまま続けてても、しょうがないっていうか。やっぱりアパレルに入りたかったんで、その為に学校が必要かなっていう形で。最初からアパレル企業に入るつもりでファッションの専門学校に入りました。

@それだけ目的がハッキリしていれば就職活動もスムーズにいったでしょうね。どんなところを受けたんですか?
2年制だったんですけど、進学することもできるので最初は3年生までいくつもりだったんですよ。でも、2年生に上がるときに気持ちが働きたいモードに変わってきて、2年生にあがった時に担任の先生に相談したんですね。そうしたら、「進学も一つの手だけど、会社に入社して、会社の中で実際に現場で勉強するっていう手もあるんだよ。」って言われて、その一言で「あぁもう就職しよう!」っていう感じで切り替わって。そこから探す時に、自分が着てる服の会社がいいなと。受けた会社も、その時自分が着てた服の会社しか受けてなくて。

@何ブランドくらいあったんですか?
その時着てたのは、3ブランド。

@3ブランド。3つしか受けてない?
3つしか受けてないです。3つ受けて、もし全部落ちたら進学しようっていう。まだ間に合ったので、受かったら就職するけど、落ちたら進学して勉強しなおそうと。

@で、無事内定出て、ほっと一安心と・・。
はい。
@今はもう完全にデザインを自分で?どれくらいの型を?
最近は、一回の展示会でアクセサリーとかも入れると30型くらい。

@実際、現場で仕事を始めてみてどうだったんですか?
なんか、学生のときよりも、やっていくうちにもっと知識が増えていくので、パターンのことだとか・・・。それに、学生の時は自分が着てる洋服以外あんまり見なかったんですけど、会社に入ると、いっぱい服が見れるので、触れるし、縫製とかもみれるし、デザインするためだけの時間がたくさん使えるようになって、だいぶ幅は広がったと思います。学生の時よりも、作りたい服を明確に形に描けるようなかんじになってきましたね。

@プロのプロたるゆえんですね。他に最初戸惑った事とかあります?
このブランドの中の元々ある特徴だとか雰囲気とかを押さえながら、シーズン毎のトレンドとか、コンセプトをどう上手く取り入れていくかってところが、慣れないうちは難しかったですかね。どう、持っていくかっていうか。コレクションを参考にしたり、トレンドは取り入れるけど、それを日本人の20代の女の子が着る服に、ちゃんと落とし込まなきゃいけないので。

@新井さんからみた企業デザイナーってどんな感じなんですか?
専門学校でデザイナーになろうとして服を学んだ人は、「自分のブランドを作りたい!」という人がほとんどだと思うんですね。私も自分のブランドはいずれ欲しいっていうのがありましたし。ただ、はなから自分のブランドが持てるわけないし、まずはアパレルに入ってデザイナーとしてのスタートを・・っていうのが、一般的に割と多い考え方だと思います。

@なるほど。
それにデザイナーって割りと仕事の中に精神的な面がすごい影響してくる職業だと思うので、いつもこう、自分の服の意思っていうか、こういうものが好きっていう、こういう服じゃないと着ないっていう気持ちが、他の職業よりも一番強いのがデザイナーだと思うんですよ。

@その強い思いが「自分のブランドを」ってことにつながるんでしょうからね。
はい。だから会社選びの時点で、自分の普段着てる服とかけ離れ過ぎてるブランドに入ったとしても、多分なんか上手くいかないと思いますね。だからできる限り、レッセのデザイナーになるんであれば、方向性が自分と似てるだとか、共感できるものがあるとか、そういう部分がすごく大事なんじゃないかなぁ。

@感性がすごく近いブランドを選ぶと。
選ぶと・・。

@新井さんも就活の時自分の好きなブランド・・3つしか受けなかったって言ってましたもんね。それは受ける前からうすうす感づいてたんですか?
私は、できないっていう・・嫌いなものはできないって。作ってもかわいいと思えないものは作れない。どう作っていいかわからないですね。

@そのこだわりの強さもデザイナーとして必要な要素なんでしょうね。それでは最後に、新井さんからまだ見ぬ後輩の方へメッセージを。
素直でいいかなって。あんまりこう・・深く考えずに、作らずに、素直に考えて、「私にこれできるな!」って思えるなら大丈夫です(笑)。